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2016年2月6日土曜日

The Best European Albums of 2015 (No.20-11)

年間ベストの続きです。

前(No.30-21)はこちら


20. The Minds of 99 - Liber
デンマークのポストパンクバンド。
昨年のロスキレではメインステージのオープニングアクトを
務めるなど、国内で注目の若手バンド。
さわやかに疾走するネオアコ曲、ダンサンブルなへっぽこパンク、
しっとりと聴かせるバラードなど飽きさせない構成です。



19. Il Teatro degli Orrori - Il Teatro degli Orrori
イタリアのオルタナロックバンド
前作『Il mondo nuovo』(2012, 3rd)は年間ベストにもランクインさせています。
シンセが大胆に導入され、ややメロディアスな部分も出てきたことで、
尖っていた部分が少し丸くなった感じ。




18. Benjamim - Auto Rádio
ポルトガルの男性SSW。
元々Walter Benjamin名義で何枚かEPを出していたようですが、
同姓同名の哲学者との被りが嫌になった(?)のか、名前を取って再出発。
ラテンの香りを仄かに漂わせながら、ゴリゴリな雰囲気はなく、
どこか優雅な境地に達している感のある音です。




17. Maestro - Mountains Of Madness 
フランス人とスコットランド人のエレクトロポップデュオ。
ミニマルで風変わり、でもキャッチーで中毒性のあるニューウェーブ・サウンド
!!!やMetronomyあたりを想起させる、完成度の高さです。




16. Da Chick - Chick To Chick
ポルトガルの女性シンガー。
郷愁感満載の、ポップでファンキーな80年代サウンドです。
ダウナーな曲もありますが、全体的に若さが溢れ出てくるような勢いを感じます。




15. Nicolas Godin - Contrepoint
フランスのミュージシャン。
Airの片割れとして日本でもそこそこ知名度の高い彼ですが、
初のソロアルバムを出しました。
バッハから着想を得た作品、という事前情報を聞くと小難しそうな印象を受けますが、
ポップス寄りな部分も多く、比較的聴きやすい作りになっていると思います。
ただ時折プログレばりに鬼のような曲展開をするので注意。




14. Farao - Till it's all forgotten
ノルウェーの女性SSW。
アンニュイな歌声とダイナミックなリズムの組み合わせが面白い変態ポップ。
Lana Del Reyあたりの正統派と交互に聴くと相乗効果があって良いです。




13. M.E.S.H. - Piteous Gate
ドイツのトラックメーカー。
様々な音の欠片が飛び交い衝突しあうカオスビート。
無機質なサウンドの羅列かと思いきや、セーフティーネットのように
叙情的な要素が顔を出すあたり、面白いバランス感性です。




12. Bachar Mar-Khalifé - Ya Balad
フランスの男性SSW。
出身はレバノンで、6歳の時にフランスに移住。
中東の夜の舞踏会で流れていそうな、品があって時折軽快な音です。
ダウナーな楽曲も決して陰欝ではなく、トラッドな空気が注入されることで、
やや現実離れした独特の空気感を醸し出しています。




11. Nadine Carina - Never Been To Heaven
スイスの女性SSW。
デビュー盤である前作『MAGIC BOX』(2011, 1st) では
オーガニックなフォークシンガーといった印象が感じられましたが、
今作ではよりポップス~R&Bに接近。
ただし内省的な雰囲気はそのまま維持され、
神秘的な深みが増した作品になっています。



続き(No.10-1)はこちら

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