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2012年4月30日月曜日

Vlasta Popić

クロアチアのパンク・ロックバンドVlasta Popićの一曲。
1stアルバム『Za očnjake』より。

2007年、ヴァラジュディンで結成された3人組。
2分程度の短い時間ですが、性急なビートに鋭利なギターが
熱く絡むポストパンクな楽曲。
どうやらこういった80'sリバイバルサウンドが最近ユーゴ圏で流行ってるらしく、
その手の若手バンドは“nove srpske scene”(=New Serbian Scene)
という言葉で括られるようです。
ちなみに以前記事を書いたセルビアのKriškも、まさにこのムーブメントど真ん中のバンドです。

Vlasta Popić - Pokret


2012年4月29日日曜日

Marlango

スペインのジャズグループMarlangoの一曲。
5thアルバム『Un Día Extraordinario』より。

2001年マドリードで結成された3人組。
VoのLeonorは現役の女優でもあるだけあってやたら美人。
と言っても話題性だけの企画ものでは決してなく、楽曲のクオリティは高いです。
この曲も例にもれず、ムード抜群の癒しソング。
ちなみに母語のカスティーリャ語で歌われていますが、これまでは英語詞だったそうです。
個人的にはラテン系言語の語感が好きなのでこれは大歓迎。

Marlango -「Dame la razón」


2012年4月28日土曜日

Pomruki

ポーランドのインディー・ポップバンドPomrukiの一曲。
1stEP『Monoholia』より。

シェドルツェを拠点に活動する6人組。
繊細で美しいギターの背後を、エレクトリックな音が埋め尽くし、
幻想的な雰囲気を形作っています。
1分以上演奏オンリーなのでインストか?と思いきや、スッとVoが出現。
囁き系の声が、張り上げるような力強い声に変化する終盤も素敵。

Pomruki - 「iluzja」


2012年4月27日金曜日

Calibro 35

イタリアのファンクバンドCalibro 35の一曲。
3rdアルバム『Ogni Riferimento a Persone Esistenti o a Fatti Accaduti è Puramente Casuale』より。

2007年にミランで結成された4人組。
70年代の映画音楽にインスパイアされたというその音楽性は、
騒がしいながらどこかユーモラスなジャズ・ファンク。
適度なチープ感みたいなのが逆に凄くいいです。

Calibro 35 - 「Uh Ah Brrr」


2012年4月26日木曜日

Yesterday

ポルトガルのミュージシャンYesterdayの一曲。
5thアルバム『You Are The Harvest』より。

1999年から活動し始めた、リスボン出身のアマチュアミュージシャン。
ダークアンビエントなサウンドにウィスパーVoを乗っけたような感じでしょうか。
ブラックメタルばりの不穏なシンセが鳴り響く陰鬱な音世界です。
少なくとも日が落ちてから聴きたい曲ですね。


Yesterday - 「You Are The Harvest」


2012年4月25日水曜日

Destine

オランダのポップパンクバンドDestineの一曲。
2ndアルバム『Illuminate』より。

2006年、ティルブルフで結成された5人組。
1stのパンク色は完全に薄れ、奥行きを感じるエモ・サウンドへ深化。
Thirty Seconds to MarsやAngels and Airwavesなんかを
想起させてくれるような、壮大さです。
エモファンだけでなく、広いリスナー層にアピールできそうですね。

Destine - 「Illuminate」


2012年4月24日火曜日

The Shh

マルタのインディー・ポップデュオThe Shhの一曲。
1stEP『The Burning Love』より。

パリとマルタ出身の二人組(名前からして女性の方がマルタ?)。
ファジーで分厚いギターに浸ったサーフポップ。
まさに夏歌という感じの陽性なメロディがツボにきます。
男女の混声Voもちょっと優雅な印象。
いまのところBandcampでフリーDLが可能になってるみたいなのでお早めに。

The Shh - 「So Over」


2012年4月23日月曜日

Poletíme?

チェコのフォーク・ロックバンドPoletíme?の一曲。
3rdアルバム『Kroskántry』より。

2007年、ブルノで結成された6人組。
バンジョーやサックス、ピアノなどが有機的に絡む大人な楽曲。
まるで夜の田園風景が目の前に広がってくるようで、
懐かしくもどこか感傷的な気分にさせてくれます。

Poletíme? - 「Muž Neviditelný」


2012年4月22日日曜日

Humo&#39&#59;s Rock Rally 2012

今回はちょっと趣を変えて、イベントの話をしたいと思います。
以前、The Hickey Underworldの記事を書いた時にもちらっと触れましたが、
Humo's Rock Rallyというバンドコンテストが、今年もベルギーで開催されました。

このイベントについて簡単にまとめてみます。
・ベルギーの人気娯楽雑誌HUMOが主催。
・1978年に始まり、以後偶数年に開催されている歴史あるコンテスト。dEUS、Das Pop、Evil Superstarsなど多くの著名ミュージシャンを輩出している。
・参加資格が与えられるのは、公式な音源を出していない者のみ。ベルギーの新人ミュージシャンの登竜門的存在となっている。
・まず提出されたデモテープから100組を選出。その後予備予選を経て、20組で行われるセミファイナル、10組で行われるファイナルへと進む。審査員採点による上位3組と、観客投票でトップになったグループに賞金が与えられる。


このファイナルが行われたのが、3/25。勝ち残ったのは、
Geppetto & The Wales, Lili Grace, The Compact Disk Dummies, Reena Riot, Float Fall, Sleepers' Reign, Tubelight, Chloë Carrette, Radical Sequence, Tourist 
の10組です。

そして結果は・・・

1. Compact Disc Dummies
2. Sleepers' Reign
3. Float Fall

でした!

と言っても全く聴いたことない奴ばっかなので、とりあえず入賞者の音源だけ貼っときます。

Compact Disk Dummies

ファイナルでの演奏。ピコピコロック。二人は兄弟らしいです。

Sleepers' Reign

へレンタルス出身の同い年4人組。インディーフォーク~エレクトロニカ。

Float Fall

男女二人組でどっちも歌います。プライマルばりにメランコリック。一番好きかも。

2012年4月21日土曜日

Playground Noise

ギリシャのインディー・ロックバンドPlayground Noiseの一曲。
今年発売予定の2ndアルバム(タイトル未発表)より。

2006年結成、パトラス出身の5人組。
ミドルテンポのメランコリックなノイズポップですが、
ストリングスやブラスが入っていてより優雅な感じ。
あと、この手の曲にしてはボーカルが割と力強いですね。

Playground Noise - 「Swinging Lowdown」


2012年4月20日金曜日

Lars Danielsson

スウェーデンのジャズ・ベーシストLars Danielssonの一曲。
アルバム『Liberetto』より。

欧州ジャズシーンで大きな存在感を放ってきた、
イェーテボリ出身のベテランミュージシャン。
美しい音色のピアノは、アルメニアのピアニストTigran Hamasyanが演奏したもの。
泣きのツボを知りつくしているというか、
曲から漂う哀愁が凄まじいです。
結構日本人好みなんではないでしょうか。

Lars Danielsson - 「Liberetto」


2012年4月19日木曜日

Lack Of Eoins

エストニアのインディー・ロックバンドLack Of Eoinsの一曲。
今年初めに発表された同名シングルに収録されています。

2005年結成、エストニア中西部・ヴィリヤンティ出身の3人組。
結成当時はMehmed Pehmisedという名前でしたが、
何を思ったか翌年にすぐさまバンド名を現在のものに変更してます。
サウンドは酩酊感全開のシューゲイザー~ドリームポップ。
ちょいエモいボーカルもウーライフみたいで良し。
叙情的なのが好きなら聴いて損はしないと思います。

Lack Of Eoins – 「Sudden Death Mode」


2012年4月18日水曜日

Kamikaze Scotsmen

ハンガリーのアート・ロックバンドKamikaze Scotsmenの一曲。
1stEP『PROLOGUE』より。

2011年にブダペストで結成された3人組。
日本人には馴染みやすい(?)バンド名かもしれません。
ベースのBenceは、以前紹介したThe Poster Boyのメンバーでもあります。
プログレッシブでアーティスティックな、独特の音景。
特に3:28からのキーボードがゾクゾクきます。
ちなみにSoundcloudでEP収録全曲がフリーで落とせるので、
気になった方はどうぞ。

Kamikaze Scotsmen - 「Song of Procreation」


2012年4月17日火曜日

The Asteroids Galaxy Tour

デンマークのエレクトロポップデュオThe Asteroids Galaxy Tourの一曲。
2ndアルバム『Out of Frequency』より。

2007年結成、コペンハーゲン出身のグループ。
ボーカルのMetteとプロデューサーのLarsの二人が主要メンバーですが、
ライブ時にはギターやサックスなどが加わり6人編成となります。
一聴目でガツンとくる強烈にキャッチーなダンスポップ。
セクシーなMetteのビジュアルも魅力的です。

The Asteroids Galaxy Tour - 「Heart Attack」


2012年4月16日月曜日

Blasted Mechanism

ポルトガルのエレクトロ・ロックバンドBlasted Mechanismの一曲。
7thアルバム『Blasted Generation』より。

1995年結成、リスボンを拠点に活動する6人組。
エレクトロ+ロックのフォーマットなんですけど、
トライバルなリズムやラップ風のボーカル、それにラテンチックな音も
聞こえてきたりと、色々ごちゃ混ぜなサウンド。
衣装もインディアンのそれみたいで、
民族的なものへの憧憬が感じられます。
なかなかの個性派グループです。

Blasted Mechanism - 「Blasted Generation」


2012年4月15日日曜日

Kriške

セルビアのインディー・ロックバンドKriškeの一曲。
1stアルバム『Kriške』より。

ベオグラードのコアなポストロックシーンで活躍してきた
ベテランが集い、2009年に結成された3人組。
ドライブ感のある再帰的リズムに、ギターが煩く暴れる
ポストパンク~オルタナ界隈の音です。
前衛的要素を盛り込みながら、聴きやすく仕上げているあたりはさすが。

Kriške - 「Penicilin」


2012年4月14日土曜日

Les Discrets

フランスのポスト・ブラックメタルバンドLes Discretsの一曲。
2ndアルバム『Ariettes oubliées...』より。

Amesoeursの元メンバーで構成された3人組。
流行りのシューゲブラックですが、
アコギが繊細なメロディーを奏でていて
どこか上品な感じの音。
激しさよりも耽美性を強調してる印象を受けます。

Les Discrets - 「Ariettes oubliées」


2012年4月13日金曜日

Maria Antonietta

イタリアのシンガーソングライターMaria Antoniettaの一曲。
2ndアルバム『Maria Antonietta』より。

ペーザロ出身の24歳、Letizia Cesariniのソロプロジェクト。
パッと見、Florence + The Machineのフローレンスみたいな風貌。
いかにも初期衝動をぶつけたという感じの直球ギターロックですが、
この独特なハスキーボイスでもっと落ち着いた曲をやってくれたら
たまらないだろうな~と思ってみたり。

Maria Antonietta - 「Quanto eri bello」


2012年4月12日木曜日

Pariisin Kevät

フィンランドのエレクトロ・ポップバンドPariisin Kevätの一曲。
3rdアルバム『Kaikki on satua』より。

ヘルシンキを拠点に活動する6人組。
ゆったりとしたリズム、ギターやシンセの多層的響き、
キャッチーな歌メロで構成されるしっとり曲です。
夜道を歩きながら聴きたい感じ。

Pariisin Kevät - 「Häikäisee」


2012年4月11日水曜日

Pilot

ドイツのロックバンドPilotの一曲。
3rdアルバム『Zuhören』より。

2002年結成、ケルン出身の3人組。
ルーツっぽい香り漂う垢抜けないサウンドに激渋なヴォーカル。
まさに正統派という印象を受けますが、Youtubeの動画統計情報を覗くとちょっと面白い事が。
視聴者の年齢層が見れるのですが、どうせおっさんばっかだろうと思っていたら、
1位が13-17歳の女性、そして3位も18-24歳の女性となってました。
曲調からするとちょっと意外ですが、若者向け媒体か何かで紹介されたんでしょうかね。

Pilot - 「Zuhören」


2012年4月10日火曜日

Ramón Valle

オランダのジャズグループRamón Valleの一曲。
9thアルバム『Flashes From Holland』より。

キューバ出身のピアニストRamón Valleを中心に結成し、
アムステルダムを拠点に活動する3人組。
この曲ではオランダの人気ジャズギタリスト
Jesse van Rullerがゲスト参加しています。
ピアノとギターの流麗な絡みが素敵。
ラテンぽい陽気さも感じられて楽しいです。

Ramón Valle - 「Amsterdam Party Time」 


2012年4月9日月曜日

Cirilo

スペインのインディー・ポップバンドCiriloの一曲。
2ndアルバム『Caminante』より。

ラ・ヌシア出身のミュージシャンCiriloを中心とした6人組。
不思議と耳に残る独特なメロディセンスが持ち味。
どことなくお祭り感が滲み出ていて、気分が盛り上がります。
まさに今のシーズン聴きたい感じ。

Cirilo - 「Tiempo」


2012年4月8日日曜日

Quasamodo &amp&#59; The Q Orchestra

ギリシャのファンク・バンドQuasamodo & The Q Orchestraの一曲。
1stアルバム『Movin' On』より

ギリシャのファンク界をリードするDimitris Nassiosを中心としたグループ。
過去にQuasamodo、The Q Orchestraそれぞれの名義で作品を発表してきましたが、この名前では初めてのアルバムと言う事になります。

メキシコのシンガーThaliahをフィーチャーした、
ダークでメロウなトラックです。

Quasamodo & The Q Orchestra - Nursery Rhyme feat. Thaliah 


2012年4月6日金曜日

Žoambo Žoet Workestrao

スロベニアのアヴァンギャルド・ロックバンド
Žoambo Žoet Workestraoの一曲。
アルバム『Soap for Sweatshops』より。

1992年結成の3ピース。
この曲ではサックスとソピラ(伝統楽器)の奏者が加わっています。
ジャズを基調にした、まさに複雑怪奇な音世界。
知的な狂気とでも表現したらいいんでしょうか。
ライブで是非見てみたいですね。

Žoambo Žoet Workestrao - 「Foot Shoes」


2012年4月4日水曜日

MyKungFu

スイスのシンガーソングライターMyKungFuの一曲
2ndアルバム『Repeat Spacer』より。

ヴィンタートゥールを拠点に活動する
Domi Schreiberのソロプロジェクト。
自然と体を動かしてしまいたくなるような、
ダンサンブルなインディー・ポップナンバーです。
あえて喩えるならKooksとかでしょうか。
3分少々とコンパクトなのも聴きやすいポイント。

MyKungFu - 「Damage」


2012年4月3日火曜日

Soen

スウェーデンのプログレッシヴ・メタルバンドSoenの一曲。
1stアルバム『Congnitive』より。

元Opethのドラマーなどによって結成されたグループ。
複雑なドラム、動的なベースが織りなすサウンドは
グルーヴィかつ、どこか洗練されたスタイリッシュな印象。
PVなんかを見てもアート性を感じます。
Toolとかが好きな人におすすめ。

Soen - 「Savia」


2012年4月2日月曜日

SALMO

イタリアのラッパーSALMOの一曲。
2ndアルバム『Death USB』より。

1999年から活動する、サルディーニャ島出身のアーティスト。
エレクトロ+ダブステップのハイブリッドサウンドを展開し、
イタリアのラップシーンで話題になった前作
『THE ISLAND CHAINSAW MASSACRE』(2011)から1年ぶりの新譜です。

前作同様、エレクトロmeetsダブステップな音に、
攻撃的なラップが乗るタイトルトラック。
ラウドな音づくりがかっこいいです。

SALMO - 「Death USB feat Belzebass」


2012年4月1日日曜日

Papier Tigre

フランスのインディー・ロックバンドPapier Tigreの一曲。
3rdアルバム『Recreation』より。

2006年結成、ナント出身の3人組。
ギターボーカル・ギター・ドラムという、ベースレスな編成です。
ポストパンク風の、陰鬱で鋭利なギターが印象的。
咆哮にも近いVoの叫びも力強いです。

Papier Tigre - 「Afternoons」