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2016年2月6日土曜日

The Best European Albums of 2015 (No.10-1)

年間ベストの続きです。

前の前(No.30-21)はこちら 前(No.20-11)はこちら


10. Godblesscomputers - Plush and Safe
イタリアのプロデューサー。
甘美な美メロを終始キラキラとした装飾で包みながら
ややフットワーク風味の、適度に緩急のついたリズムで纏めた作品。
ドリーミーな雰囲気を持ちつつ、どこか地に足がついているような安定感があります。




9. Rats on Rafts - Tape His 
オランダのポストパンクバンド。
2005年結成ながら今回でまだ2作目という寡作のアーティストです。
チープで程よく脱力系な前作『The Moon Is Big』(2011, 1st)から一転、
霧の中を爆走するような、ノイジーでアグレッシブな音へと振り切れています。



8. Afterpartees - Glitter Lizard
オランダのガレージロックバンド
ギターリフのキャッチーさはLibertinesやMando Diaoあたりを想起させますが、
声の雰囲気も考慮するとTokyo Police Clubっぽくも聞こえたり。
青臭くて垢抜けない感じが逆に好きです。




7. Verdena - Endkadenz vol. 1
イタリアのオルタナロックバンド。
Rolling Stone(伊)の「史上最も美しいイタリアン・アルバム100枚」で19位に
選出されるなど、国内メディアから絶賛を受けた前作『Wow』(2011, 5th)から4年、
再び2枚組をリリースしてきました、
Flaming Lips風の味のあるボーカル、ヘヴィーロックに近い重量感、
躍動感のあるドラム、叙情的な歌メロなど聴きどころの豊富な作品です。




6. Autumn Comets – We Are Here / You Are Not
スペインのロックバンド。
エモコア~オルタナ~ポストロックあたりを行ったり来たりする音。
力強いリズムに引っ張られるように、じわじわと盛り上がっていく楽曲が多いです。
時折エモーショナルな部分を見せながらもペースを崩さないボーカルも魅力的。




5. Janne Schra - Ponzo
オランダの女性SSW。
元Room Elevenという5人組バンドのフロントウーマンで、
2009年に解散後はソロで活動を続けているようです。
MVやジャケットに顕著ですが、時にジャジーだったりフォーキーだったり、
彩り鮮やかなポップサウンドが詰め込まれています。
因みにRoom Eleven時代に来日経験あり。




4. Matilde Davoli - I'm Calling You From My Dreams
イタリアの女性SSW
ジャジーなポップバンドStudiodavoliのボーカルとして、
Populousと組んだユニットGirl With The Gunのボーカルとして、
それぞれ2枚ずつアルバムを出した後、満を持してのソロデビュー盤です。
弛緩し広がっていくような甘美なメロディが、やや硬めのビートで統制され、
郷愁的かつ都会的な印象の楽曲に仕上がっています。




3. Flying Horseman - Night is Long
ベルギーのロックバンド。
元々はソロプロジェクトで、オルタナカントリーやサイケブルースなどの
括りで語られることが多い、通好みの渋SSWといった感じでした。
一応バンド形式になったのが前作『City Same City』(2013, 3rd)からで、
そのバンドサウンドをより伸長させたのが今作になります。
ダークな雰囲気を漂わせながら、タイトに締め上げたスタイリッシュな作品です。




2. La Bien Querida - Premeditación, nocturnidad y alevosía
スペインのインディーポップバンド。
新譜を出すたびにメディアの年間ベストを賑わせる、
国内インディー界を代表するグループです。
デビュー当初に強かったアコースティックな質感は徐々に後退し、
前作『Ceremonia』(2012, 3rd)ではかなりニューウェイブ色の強い作風に。
今作はその路線を継承しつつ、音の暖かみが増した印象。
個人的には彼女たちのベストワークではないかと思います。




1. Vlasta Popić - Kvadrat 
クロアチアのポスト・パンクバンド。
旧ユーゴはこの手のジャンルで良質なバンドの多いイメージですが、
中でもこのグループは頭一つ抜けている感じ。
耳に突き刺さるような鋭角な音に、サイケデリックなうねりが加わって、
抜群の中毒性が生まれています。




東欧もちょっとだけ入れてみました。

今年もいい音楽と巡り合えますように・・・


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