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2012年5月30日水曜日

Gregor Meyle

ドイツのシンガーソングライターGregor Meyleの一曲。
4thアルバム『Meile für Meyle』より。

ドイツ南部の町・ヤクストハウゼン出身の33歳。
あるテレビ番組で行われたコンテストで注目され、デビューに至ったというドラマティックな経歴を持っています。
比較的オーソドックスなギターポップですが、キャッチーな歌メロ&渋くセクシーな歌声が魅力的な楽曲です。

Gregor Meyle - 「Hätt nix dagegegen」


2012年5月28日月曜日

Clint

スペインのインディーロックバンドClintの一曲。
3rdアルバム『Asuntos Internos』より。

マドリード出身の4人組。
スーツにサングラスというダンディな出で立ちです。
サーフロックに影響された、陽気なインストロックを展開しています。
夏の夕暮れを思い描かせてくれそうな、郷愁感と多幸感に満ちたトラック。
キーボードが奏でるメロディが淡く、儚い感じ。

Clint - 「Vacaciones en el bar」


2012年5月25日金曜日

Moveonout

イタリアのオルタナティブ・ロックバンドMoveonoutの一曲。
1stアルバム『Here』より。

イタリア南部・アブルッツォ州出身の3人組。
当初はRMLというバンド名で活動していましたが、よりプログレッシブな音楽性を指向し現在のものに変更したとか。
変拍子を駆使し躍動するリズム隊、ノイジーに散らされるギターが作り出す攻撃性を、伸びやかで叙情的な女性ボーカルが中和しているような構成。
ちょっとアンバランスにも聞こえますが、これはこれで癖になるかも。

Moveonout - 「Drury lane」


2012年5月24日木曜日

Dan San

ベルギーのインディーフォークバンドDan Sanの一曲。
1stアルバム『Domino』より。

ベルギー中部の都市・リエージュを拠点に活動する4人組。
ライブ時などではヴァイオリンとピアノも加わり6人体制となるようです。
静謐な森の映ったアルバムジャケットに違わない哀愁フォークソング。
繊細で重厚な音のハーモニー、郷愁感溢れるメロディは
Fleet Foxesを思わせてくれます。

Dan San - 「Moon」


2012年5月22日火曜日

Lululemon

ポルトガルのロックバンドLululemonの一曲。
1stアルバム『Flying Fortress』より。

2009年結成、ヴァレ・デ・カンブラ出身の3人組。
上記のアルバムは既発の2枚のEPに新曲を加えた構成。
EPではファジーなインスト・ブルースロックという印象だったのですが、今回のデビュー盤はサーフ色が大分強まっています。
この曲も夏感満載で、ダイナミズムに満ちたトラックです。

Lululemon - 「Blonde Weather」


2012年5月20日日曜日

Pinkpop Festival 2012

5月26~28日にオランダ・リンブルフで開催される野外音楽フェス。
オランダで最大の動員力を誇ることで知られていますが、今年もヘッドライナーにThe Cure、Linkin Park、Bruce Springsteenを迎えるなど豪華なラインナップです。

ただ日本のサマソニやフジロック同様、世界的に著名なグループだけではなく、地元のバンドも多く出演しています。
そんなわけで、フェス参加予定のヨーロッパ出身アーティストの中から個人的に気になるものを。

Moss

初日メインステージで一発目に登場。2ndアルバム『Never Be Scared/Don’t Be A Hero』(2009)が、オランダの音楽メディアVPRO 3voor12の選定するAlbum of the Yearに輝いた若手バンド。トロピカル系。

Major Tom

Pinkpopへの出場権を掛けたバンドコンテストNu of Nooit2012で優勝した4人組。昔のレディヘっぽい感じ。

Racoon

1997年結成、王道ポップロックバンド。オランダ製Goo Goo Dolls。

Herbert Grönemeyer

ドイツのシンガーソングライター。70年代から活動していて、ドイツではセールス的にもかなり大きな成功を遂げているらしい。ちなみに映画俳優としての側面も。壮大。

2012年5月19日土曜日

Hanne Hukkelberg

ノルウェーのシンガーソングライターHanne Hukkelbergの一曲。
4thアルバム『Featherbrain』より。

2003年デビューの女性アーティスト。
ジャズ畑ながらロックにも造詣の深い事で知られる彼女。
ノイズのレイヤーが創り出す混沌とした雰囲気に
メロディアスな歌声が映える不思議ソングです。
素朴で前衛的、捻っていてポップな音景は、まさに彼女独特のものでしょう。

Hanne Hukkelberg - 「You Gonna」


2012年5月18日金曜日

Castling Queen&#39&#59;s Side

スイスのインディー・ロックバンドCastling Queen's Sideの一曲。
1stアルバム『Cinema』より。

2005年結成、チューリヒ出身の6人組。
ニューウェイブ~ポストパンクあたりの音ですね。
レトロなシンセ、メロディアスなピアノ&ギターのフレーズが
感傷的な気分にさせてくれます。
スイス製The Nationalといった感じでしょうか。

Castling Queen's Side - 「Chase」


2012年5月17日木曜日

Sameblod

スウェーデンのエレクトロ・ポップバンドSameblodの一曲。
1stアルバム『Braided Memos』より。

2011年結成、ストックホルムを拠点に活動する二人組。
チルウェイブ~ローファイポップ界隈のもやもやサウンドです。
メロディラインはちょっとWolf Gangを思わせる感じ。
本人たちによると、自分のサウンドは“hopeful-electronic-mellow-pop”らしいです。
温かみのあるシンセや口笛が多幸的な雰囲気を醸し出しています。

Sameblod - 「UR Road」


2012年5月16日水曜日

Stuttgart Online

セルビアのパンクバンドStuttgart Onlineの一曲。
2ndアルバム『Prava Stvar』より。

2006年結成、ベオグラードを拠点に活動する二人組。
ドラムとベースだけというDFA1978みたいな編成です。
セルビアのネットメディアPopboksが2007年のBest Newcommerに選出したとかいう経歴も。
DFA同様音数は少なくシンプルなんですが、二人の生み出すグルーブがパワフルで、突進力はかなりのものがあります。

Stuttgart online - 「Prava Stvar」


2012年5月15日火曜日

Wallace Vanborn

ベルギーのロックバンドWallace Vanbornの一曲。
2ndアルバム『Lions, Liars, Guns』より。

2006年結成、ゲント出身の3人組。
MuseやToolを手掛けたDavid Bottrillをプロデューサーに迎えて
レコーディングした作品です。
ストーナーロック風であり、ヘヴィロックっぽくもある感じ。
渋く重いギターがキャッチーなリフを奏で、非常にダンサンブルな作風に仕上がっています。
メタル系メディアからもなかなか好評なようで、注目の存在です。

Wallace Vanborn - 「Cougars」


2012年5月14日月曜日

A Banquet

チェコのインディーロックバンドA Banquetの一曲。
1stアルバム『Breath』より。

2010年結成、プラハ出身の3人組。
チェコを代表するネット音楽メディアIndieMusic.czのBest New Band 2010に選出されるなど、フルアルバム発表前から大きな評判になっていた彼ら。
このデビュー盤もあのスティーブ・アルビニがレコーディングを手掛けたという事で話題になっているようです。

気になる音楽性ですが、バンドのFacebookには“60s, 70s & early 80s + indie, garage, electro, nu-rave, shoegaze...”との記述があります。
聴いてみるとその通り雑多な感じですが、シンセやメロディラインなんかはBraveryとかにちょっと近いような印象ですかね。
ちなみに彼らは自分たちの音をFUTU-ROLLと称しているみたいです。意味は??

A Banquet - 「Far Away」


2012年5月13日日曜日

Amor de Tokyo

スペインのミュージシャンAmor de Tokyoの一曲。
1stアルバム『Amor de Tokyo』より。

Dikersの元ドラマーであり、El Columpio Asesinoの元ベーシストでもある
Roberto Urzaizのソロプロジェクト。
そのマルチな演奏能力を活かし、全ての楽器を自分がプレイしているようです。
変則的なパーカッションにドリーミーなギター&シンセが絡む幻想曲。
全てを包み込むような柔らかいVoに癒されます。

Amor de Tokyo - 「Escorpiones」


2012年5月12日土曜日

Lollobrigida

クロアチアのダンス・パンクバンドLollobrigidaの一曲。
3rdアルバム『Pilula』より。

2003年結成、ザグレブを拠点に活動する6人組。
当初はデュオでしたが、メンバーの新加入や脱退を経て現在の編成になっています。
2009 MTV AdriaにてBest Regional Actに選出されるなど、
ユーゴ圏ではそれなりの知名度があるよう。
80年代風のシンセサウンドに乗せ快走するキャッチーなキラーチューンです。

Lollobrigida - 「Ja se resetiram」


2012年5月11日金曜日

Squalloscope

オーストリアのシンガーソングライターSqualloscopeの一曲。
1stアルバム『Ten Halywůd』より。

ヴィエンナを拠点に活動する27歳、Anna Kohlweisのソロプロジェクト。
これまでPaper Birdの名義で3枚のアルバムを発表していて、
地元のシーンでは既にそれなりの影響力を持った存在らしいです。
この人の凄いところは、ソングライティングからプロダクション、
レコーディング、アートワーク、PVなど全て一人でこなしているところ。
もともと造形美術アカデミーでそっち系の勉強をしていたということで、
音楽以外の分野にも自信があるんでしょうね。
曲の方は、オーガニックな癒しフォークといった感じのPaper Bird時代とはやや異なり、大胆にエレクトロサウンドを導入したハイファイな作りになっています。

Squalloscope - 「Domino」


Coma Stereo

スロベニアのスペース・ロックバンドComa Stereoの一曲。
3rdアルバム『1000 mest』より。

2004年、スロベニア北東部の街マリボルで結成された4人組。
上のアルバムはBandcampで全曲がフリーDL可能になっています。
古いSF作品からインスピレーションを受けたという彼らのサウンドは、
どこか浮遊感があり、そしてプログレッシブ。
うねるベース・躍動するドラムが創り出す重圧感に、
エレクトロニックな音が加わった、中毒性のある疾走曲です。

Coma Stereo - 「1000 mest」


2012年5月9日水曜日

SPEkTR

デンマークのミュージシャンSPEkTRの一曲。
2ndアルバム『Personetics』より。

元Raveonettesのギタリストとして知られるManoj Ramdasのソロプロジェクト。
上記の作品は、映画にインスパイアされたレトロフューチャーな音世界の旅(なにそれ?)を表現したコンセプトアルバムになっているようです。
空間を切り裂くようなトレモロ・ギターから始まり、
ホラー感満載のシンセやピアノが絡むインスト・トラック。
この曲単体でも凄くいいんですけど、だいぶ世界観を
作り込んでるみたいなので、是非アルバム通して聴いてみたいです。

SPEkTR - 「We Are Traitors」


2012年5月8日火曜日

Daniël Lohues

オランダのシンガーソングライターDaniël Lohuesの一曲。
6thアルバム『Gunder』より。

オランダ北東部の村・エリカを拠点に、1986年から活動するミュージシャン。
The CharliesやSkik、Lohues & the Louisiana Blues Clubなどの
バンドをフロントマンとして率い、豊富なキャリアを積んできた彼ですが、
2000年代後半からはソロとしても多くの作品を量産中。
柔和で穏やかな声で歌いあげられる、シンプルな美メロ・フォークソング。
牧歌的な雰囲気の漂う良曲です。

Daniël Lohues - 「Miranda Holdersma」


2012年5月7日月曜日

Everything Is Made in China

ロシアのポストロックバンドEverything Is Made in Chinaの一曲。
2ndEP『Parade』より。

2005年、モスクワで結成された3人組。
1stアルバム『4』(2007)を出したころ、Rolling Stone誌から
「最も有望なロシアのポストロックバンド」と賞賛された、隠れた良質バンド。

分厚く折り重なるシンセ、ディレイがかったギター、ファルセット気味のVo、
と言葉を並べるとまるでベッドルーム系音楽のようですが、
ドラムが前のめりな駆け足リズムを刻んで曲を引き締めています。
轟音と言うほどではないですが、きちんと抑揚もつけられていて聴きやすいです。

Everything Is Made in China - 「Parade」


2012年5月6日日曜日

Mathias Stubø

ノルウェーのマルチ・インストゥルメンタリストMathias Stubøの一曲。
2ndアルバム『Mathias Stubø』より。

Proviant Audioの名義でも知られる19歳。
トンスベルグ出身で現在はオスロに拠点を置いています。
2枚組合わせて20曲という大作の1枚目に収録。
複雑なビートに乗り次々に押し寄せるシンセの波、
そして繊細なアコギが耳を包むクールな曲。
フィーチャーされたIda Christine SteinのVoも
ドリーミーな世界観にマッチしていい感じ。

Mathias Stubø - 「Soon a Brighter Day」


2012年5月5日土曜日

Claire Denamur

フランスのシンガーソングライターClaire Denamurの一曲。
3rdEP『Rien de Moi』より。

2009年デビューの28歳女性シンガー。
ボルドーのレストランでウェイトレスをしながら楽曲を制作し、
マイスペに上げた曲が話題を呼んでデビュー、という現代型のアーティストです。
ハスキーで伸びのある歌声、心地よいギターやシンセの音色が、
素朴ながら上品なハーモニーを作っています。

Claire Denamur - 「Rien De Moi」


Din Martin

ドイツのインディー・ロックバンドDin Martinの一曲。
1stアルバム『The Second Before You Faint』より。

2010年結成、ライプツィヒを拠点に活動する4人組。
込み入ったエレクトロなビートに、シューゲイザーの酩酊感が加わり、
物悲しく美しいサウンドが構築されています。
男女ツインVoですが、男の方の声はThe Nationalっぽい感じ。

Din Martin - 「Before You Faint」


2012年5月3日木曜日

I Used To Be A Sparrow

スウェーデンのインディー・ポップバンドI Used To Be A Sparrowの一曲。
1stアルバム『Luke』より。

スウェーデンのソングライターDick Petterssonと、
Songs for the Sleepwalkersとしての活動で知られるイタリア生まれのミュージシャンAndrea Cacceseのユニット。
Bon IverとArcade Fireを足して2で割ったような、
ドリーミーかつ壮大、繊細かつ大胆な音景。
美しいコーラスがいくつも交差し、奥行きのある世界を築いています。

I Used To Be A Sparrow - 「Life is good」


2012年5月2日水曜日

Damir Avdić Graha

ボスニア・ヘルツェゴビナのシンガーソングライターDamir Avdić Grahaの一曲。
4thアルバム『Mein Kapital』より。

ボスニア北東部の都市トゥズラ出身のミュージシャン。
ハードコアバンドRupa u Ziduのフロントマンとして90年代に活躍し、その後ソロデビュー。本名以外でもDiplomatzやBosanski psihoの名義でも作品を出しています。
また小説家としても本を出版するなど、実に多才。

曲の方は延々と同じフレーズが繰り返されるスローテンポなロックナンバー。
激渋な声といい、地味ですが味のある楽曲です。

Damir Avdić Graha - 「2012」


2012年5月1日火曜日

Primo Maggio Rock! Festival 2012

https://www.facebook.com/events/342057679184960/

4/30~5/1にイタリア北部の都市・レーノで開催される音楽フェス。
フェス名のPrimo Maggioは英訳するとMay Day。

2daysで行われますが、一日目はどちらかというと前夜祭のような感じで、
メインはやはりメーデーである翌日。
とは言っても二日計8組しか登場しないので、イベントとしては決して大きいものではありません。

出てる人はインディー系のロックバンドやシンガーソングライターで、
基本的に地元のアングラなミュージシャンが毎回出演しているようです。
でも一番惹かれるのは入場料が無料っていうところ(ただし寄付は可能)。


ということで、出演者の中から個人的に良さげな感じがしたアーティストを下に挙げます。
これがみんなタダで見れるのはちょっと羨ましいかも。

Dino Fumaretto

2002年から活動するシンガーソングライター。ヨーロッパのトラディショナルな色を感じるシャレオツ・ロック。

honeybird & the birdies

2007年結成のエクスペリメンタル・ポップ・トリオ。雑多ながらどこか親しみやすさのある独特のサウンド。

Fast Animals Slow kids

2008年結成の4人組。ややアヴァンギャルド気味なパンクロック。ノリよし。

Cut

熱血ガレージパンク。結成15年目のベテラン。すべてがアグレッシブ。

Brunori Sas

本年度のヘッドライナー。2003年デビューのシンガーソングライター。出したアルバムはまだ2枚ながら、既に数々の音楽賞を獲得するなど評論家からの評価も高い実力派。エモーショナルな歌声、ポップなメロディがいい感じのバランス。